一般ゲームレビュー

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』レビュー ネタバレ有り&無し

こんにちは、ぽぽたんです。
『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』をクリアしましたので感想です。
名作と名高い作品かつ恐ろしいほど良ゲーなので、未プレイの方は私のレビューを読まずに買った方が懸命です!!!

ネタバレなしのレビュー

簡単なあらすじ

カアチャン…

みんなのお母さんかつ必殺仕事人こと主人公・ユーリが仲間たちを見守り、時に成長をうながし、時に自分も助けられる、人間関係のストレスが一切ないテイルズオブハートフルストーリー。

ちゃんとしたあらすじは公式ページをみてな!
https://tov10th.tales-ch.jp/remaster/

シナリオ:☆☆☆☆☆(最高でした)
操作性:☆☆☆(戦闘以外でのカメラ操作ができないのは不便)
戦闘:☆☆☆☆☆(私のようなぬるいゲーマーは詰まないように、しかしながらやり込みたい人にはいかようにもできる楽しい戦闘システム)
キャラクター:☆☆☆☆☆(味方敵方モブ、魅力的なキャラたちばかりでした)

おススメ:☆☆☆☆☆
PS4でJRPGをしたい人は必ずプレイすべき傑作。システムは多少古いけれど、今もなお色褪せない物語に夢中になること間違いなし!

レビュー

テイルズシリーズにあまり触れてこなかったのですが、この度のリマスターが発売されることになり、友人から「絶対に気にいるからプレイしてほしい」と念押しされたのでプレイをしたテイルズオブヴェスペリア。

正直、想像以上に面白いキャラクター同士の関係性は居心地が良いしで大好きな作品になりました。

その魅力をぜひ未プレイの方にも伝えたいのですが、良レビューが揃い切っているヴェスペリアという作品。

別の観点からお話できればな…と思います!

ヴェスペリアという作品について少し検索をすると、主人公のユーリの圧倒的な人気を知ることになると思います。
このユーリ・ローウェルという人間、私の貧相な語彙では伝えきれないほど人間味のある超絶怒涛のダーク青年主人公なのです!!

35歳へ説教をする21歳

普段は飄々としていて掴みきれないところがあるのに、人が困っているところを見逃せず手助けをしたり、一緒に怒ってくれたり、一緒に道を探してくれたり…と、例えるなら的確な場所にクリティカルヒットを打ち込んでくる人生3周目ぐらいの対人スキル持ちなんですよね。
悩んでいるパーティーキャラがいれば必ず寄り添ってくれるし、世の中の理不尽に泣くモブがいれば必ず怒りに震えてくれるし(何なら行動してくれるし)プレイヤーがゲーム内のキャラクターに対して「こうしてあげたい」という願いを叶えてくれるノンストレスな主人公なのです。

ゲームのシナリオを追う中で、物語を導いてくれるキャラたちに不信感というかストレスを感じてしまうと、どんなに面白いとされる作品でも素直に受け止められなくなります。
そういう意味では、ヴェスペリアという作品をもう一段階上の作品へ押し上げてくれたのは主人公の功労ですね。

そもそもヴェスペリアという作品の初出はXBOX360であり、当時は大人が所持するハードだったため作品も大人向けに作られた…という経緯があるそうです。

本作では“正義“をテーマに、様々な切り口から本物の正義を模索していきます。
人は人を殺してはいけませんよという社会秩序と、人は人をいたずらに傷つけてはいけませんよという社会道徳。
この2つの正義の違いとしては、秩序は人を裁くことができるけれど、道徳は人の良心に委ねられるものだから悪人を裁くことはできない。
主人公と幼馴染のフレンはそれぞれの正義のカタチを追い求めていきます。

また“選択“をすること、そして“歩み続けること“もテーマの一つなのかなと感じました。
物語の随所で、お姫様であるエステルにユーリは“選択“をさせます。何もしないということも選択だよと伝えつつ。
お城の外から出たことのないエステルは外の世界の理不尽さに恐れを抱き、目の前の人を助けられない現実に打ちのめされながらも、その時の“最善“を模索して“選択“するのです。
他のキャラクター達も、ひとつひとつ選択をして歩み続けることで、これまでの自分とはどんどん変わっていき、「大切な仲間たちと過ごしている今の自分」という辛い過去からは考えられないほどの大切な居場所をみつけることができます。

人生選択をして実行することが大切なのは大人になった私には耳の痛いほど実感をともなって感じ入ることなのですが、この物語は説教くさくないんですよね。
ユーリやカロルをはじめとした仲間たちが選択を通じてどんどん変わっていく姿に勇気をもらえるというか、少し新しいことを始めてみようかなという前向きな気持ちにさせてくれます。

カロル先生の成長にご期待ください

疲れた大人にこそ響く作品かもしれません。もちろん輝く未来を抱きしめている青少年のみなさんにも!

あとPS3版より追加されたパティがええんじゃ〜!!!

かわよ
かわよ最上級

ユーリを一瞬でいいオトコだと見抜いた慧眼持ちの幼女なのですが、抱えているものが大きすぎる…!しかしそれを全く感じさせない明るさの持ち主です。

あとユーリも完璧超人ではなく、「ああただ強がっているだけなのだな」と年相応のものを感じさせる瞬間もあり、ますます好きになるんじゃ〜!!恐ろしい底なし沼のような魅力を持つ男…それがユーリ・ローウェル。

こんな人におすすめ!

下記の要素を大切にされる方におすすめです。
・シナリオが面白いゲームがしたい
・キャラクター同士は仲が良いほうがいい
・人生に疲れたから優しい物語のゲームがしたい
鐘を鳴らしたい

以下はネタバレ有りの好き勝手書いている感想です。

ネタバレありの感想

ヴェスペリアをクリアした直後、あのEDのイラストを思い返しながら、あの後のみんなはどうしているんだろう…と思いを馳せつつ心地よい脱力感に包まれていました。
あんなに穏やかな気持ちになれたEDはFF9ぶりでは?というぐらい、よかった…。
正直レビューや感想を書こうか悩んだのですが、書きたいことがたくさん出てきたので問答無用の散文を置いていこうかと!!!(古の腐女子の言葉選び感)

以下はネタバレしかないというか、ぜひプレイをして私と同じように色々と思いを馳せてほしいので買ってくださいヴェスペリア!
女オタクにはユーリが刺激が強すぎて、「ユーリ 夢小説」と検索したい自分と「ユーリ×エステル」派と「フレン×ユーリ」派で内部論争が起きていて全く二次創作をみれていないという。
こうやって多くの女子を(グッズ沼という)闇に葬ってきたんですね、ユーリ…。

ユーリとフレンの正義について

この2人の行動を最後まで追っていくと感じる、2人の覚悟を“正義“などという言葉で誤魔化してしまうことの陳腐さを…。
ふたりの見つけた道は、“異なる正義“ではないんです、それぞれの“信念“なのです。
まあ公式ジャンル名は「正義」を貫き通すRPGなんですけど!!

フレンが見つけた正義についてはオルニオンで語られています。
正しいこと、悪いことの明確な境界をフレンは(真面目だから)一生懸命に探していたのですが、その人がよかれと思ってやったことも悪になりうることをアレクセイやユーリを通して痛感し、もがき苦しんで出した結論が、正義と悪の境目はないから一つ一つ向き合って答えを出す…というものでした。
ユーリが物語の最初から抱いていた結論にフレンは物語の終盤になってたどり着いたのです。
まあフレンの頭が固いとかそういう話ではなく、騎士団長たる秩序の象徴を背負うからこそ、塩梅のよい法律を探し続けたのですね。正義と悪の明確な基準を…。
本来ならゲームの主人公が悩みそうなところを親友キャラがウンウン考えてくれるところとか面白いですよね。闇堕ちしなくてありがとうな、フレン。

ユーリは自分の行いを正義…とは思ってはいないだろうけれど、最善の選択をしたとは考えていると思います。
自分の生きてきた倫理観に則って選択をしたのがユーリ。
それはアレクセイやデュークも全く同じなのです。彼らも彼らの信念や生きてきたことによって形成された価値観に沿って、世界を救おうとした。
ただ独善的すぎたんです。
ユーリが独善的な行動をとろうとした時(例えば一人でエステルを救いに向かったとき)、仲間たちが追いかけてきて諌めてくれます。
そしてあの場に彼らがいなければ、仲間の協力がなければ間違いなくユーリはエステルを殺していただろうことが推測できます。
アレクセイやデュークになかったものは共に歩む友であり、ユーリも一歩間違えばそうなりえたと思います。

ユーリが独善的にラゴウやキュモールを殺してしまったことを知った仲間たちは、その行動を否定しつつも二度と起こさないようにユーリに注意を払う。
俺たちのユーリはしっかりしているように見えるけれど、これしかないと思うと突き進んでしまう危うさもあるんだな…と。

人を殺してしまったユーリをフレンは法で裁くのか問題はヴェスペリアではついてまわる問題だと思うのですが、フレンの結論から察するに、服役する時間をより多くの人のために遣った方がいいと思ったのでしょうね。
友が悪と断定される人々を殺した理由もわかっているから。

そういう人間の心の揺らぎであったり、割り切れない葛藤であったり、そこに結論を出さずプレイヤーに委ねているところも、ヴェスペリアが大人向けと言われる所以だろうなあ。

罪を重ねても相応の罰が科されるとは限らないからこそ、必殺仕事人なんてドラマがあるし、日本人は義賊が好きなんだよな(?)
しかしユーリさん、初めて人を殺しただろうに動揺は多少あったけど、淡々と生き続けられているのはすごいし、もしかすると人間だれしもそんな強さを持っているのかもしれないなあ。

このイベントはあまりの尊さに涙がすっとほほを伝った神イベ

カロル先生の成長目覚ましすぎて本当に好き

初期の大きくみせたがる小さなカロルから、ユーリや仲間たちに支えられて名実共にブレイブヴェスペリアのボスに相応しい人間に成長するカロル先生が本当に好きでな…。
カロル先生はギルドを渡り歩いているため知識豊富で、最初の街から外に出たことのないユーリ・エステルのパーティに入った時はようやく世界観を説明してくれるキャラがきたぞ〜!と安心しました。
ボス相手に逃げ出してしまうカロルを優しく迎えてくれるユーリやエステル、リタ達…。そんな彼らの支えがあったからこそ、カロルは成功体験を重ねて自信をつけていく。仲間たちと旅を続けて自信をつけていなければ、ユーリ御一行はゾフィル氷刃海でdead endでした。
最後には好きな女の子を守ることもできて、カロルよ大きくなったな…と感動しました。
ユーリのカロルに対する眼差しの優しさもたまらんですね。下町にいるカロルと同年代の子たちと重ねてみていたところもあるんだろうなあ、最初の頃は。ああいう風に私を導いてくれ!ユーリ!!!

エステル最高

いやー、賢いキャラ?お勉強ができる知識豊富なキャラが好きなので、カロル先生やリタをはじめとした知識人が揃う本作はとても良かったです。
とりわけエステルはお城の中で黙々と書を解いて得た知識を旅に活かせているのは救われるというか、経験豊富なメンバーの中で、何も持っていないエステルの強みの一つになっていて良かったです。

またエステルは旅の中で常に選択を迫られるのが印象的でした。
・ユーリ達と旅をせず、世の中のためにお城に帰った方がいい(本当は旅を続けたい)
・フェローを探したほうがいい(本当は苦しんでいる街の人を助けたい)
・満月の子という特異体質なので仲間から離れたほうが良いのでは(本当は一緒にいたい)

等々、自分の願いとは裏腹なこと、また現状を鑑みるとこの選択が適切だけれど本当はやりたくないけれど選ばなくてはいけない、という葛藤が常にありました。
でもエステルは行動を決めなくてはいけない。
他の仲間達は割り切って生きているので迷うことはなく、悩み担当がエステルに振られたところすらあります!笑
しかしながら選択を続けることで見聞を広げ、ちゃんと成長していくエステルに良さを感じつつ…。

ジュディがまたええんや

そしてテイルズ初心者なのでユーリとエステルがくっつくもんだと思っていたのですが、作中ではそういうものが一切ないド健全さに泡吹きました。
物語のテーマを考えるとたしかに恋愛要素まで組み込んでしまうと蛇足…とまでは言わないけれど、散らばってしまいますね。
ユーリさん、女性相手に慣れていそうな雰囲気をかもしだしているけれど、たまにど…みたいな反応をするのはいかがなのでしょうか。

最後に

コルダ2ffをプレイするはずだったのに、何気なしに始めたヴェスペリアが面白すぎて寝食を忘れてプレイしました。
こういうプレイしていない名作ゲームがたくさんあって世の中は広いなあ。

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ぽぽたん
ぽぽたん
ゲームと猫が好きなオタクです。大好きな乙女ゲームのレビューやおすすめの作品を書いていきたい。これまでの人生をオタクとして過ごし、これからもオタクとして幸せに生きたい。