乙女ゲームレビュー

『殺し屋とストロベリー』レビュー! ネタバレ無し&有り

こんにちは。ぽぽたんです。
大好きなブロッコリーの新作『殺し屋とストロベリー』をトロコンしました!
いやー開発も音楽制作もガラッと変わったこともあり、普段のブロッコリー作品とは雰囲気がかなり違いますね!時折ブロッコリーの遺伝子を感じはしましたが…。
感想を一言でいうならば、「主人公を受け入れろ!さすれば萌という道が開かれる」です。
個人的にはとても楽しくプレイできました。

以下はネタバレ無しのレビューとネタバレありの感想です。

ネタバレ無しレビュー

シナリオ:☆☆☆☆★
(√によっては緩急が足りない)
キャラクター:☆☆☆☆☆
(今までのブロッコリーキャラを3倍に薄めた感じ)
おすすめ度:☆☆☆★★
(人を選ぶかもしれないけれど、何でも受け入れるタイプの乙女ゲーマーにはおすすめ!ブロッコリー作品あるあるの癖がある作品が苦手な人は注意)
プレイ時間:21時間程度(1ルート3時間程度)

簡単なあらすじ

人間を被験者とし非人道的な実験を行うとある「施設」から何者かの手引きで脱出できた主人公。
暗殺を生業にする「月影」にかくまわれるも、なんとそこは喫茶店!しかも日夜訪れる殺し屋や闇家業の人たちの接客をすることに!
実験によって心と声を失った主人公と裏の世界で生きる殺し屋たちの共通点は”壊れてしまった”こと。
普通の幸せってなんだ!?俺たちは俺たちの道を行くぜ!しっとりした恋愛物語です。

ネタバレ無しのレビュー

「うたの☆プリンスさまっ♪」「神々の悪戯」「マジきゅんっ!ルネッサンス」という人気3作品を制作してきたブロッコリーの新作ですが、普段の雰囲気とはガラッと変わってしっとり大人っぽい作品です。

↓まず下記のことが起きません↓
・魔法で世界を救う
最終的には神になる
・ミロのヴィーナス
・急なお色気シーン
・製作者側の意図が斜め上のため生じる笑い
主人公のフィジカルがタフすぎるため、「寝て!!!!」と切実にツッコんでしまう笑い

正直そんなブロッコリー作品が大好きな私は「殺し屋とストロベリー(以下、殺スト)」をプレイしてしこたま衝撃を受けました。
とうとうブロッコリーも時流に合わせてきたのか…と。
そしてキャラソン売りをやめたのか…と。

最近の乙女ゲームらしく攻略キャラクターたちも”良い意味で”癖がなく、さくさくシナリオを読めます。


殺し屋とストロベリー

殺ストの特徴はまず、恋愛ゲームでは必ずある攻略キャラクターの「カウンセリング」がないところ。
悲しい過去があって、傷を負っている男子たちをあの手この手で励まして深い仲になる…という過程がない!
定番もド定番の流れが無く、むしろカウンセリングのないゲームってなんだ?というぐらいの必須事項が無く、主人公やキャラクターたちは物語の流れに身を任せるままに生きています。

なぜなら主人公も攻略キャラクターも”壊れている”から。
今まで起きた倫理観に反した辛く苦しい日々を”壊れる”ことで受けれ入れてきた人たちなのです。
(不意に反動として葛藤することはあっても、すべて自分の内側で抑え込んでいるのです)
面白いのは”壊れている”から殺戮マシーンになる、とか著しく倫理観が欠如している、とかそういう壊れ方ではないんですよね。
殺し屋とはいえ仕事のために社会生活を営む必要があるので、やはり普段はフツーの人にみえます。ですがどこかの調律が狂っている。
(ブロッコリーのキャラは基本壊れているとかそういう話はやめてください!!!!)

主人公ちゃんが心の問題で声がでないため、リアルなカウンセリングはありますが、キャラが主人公の悩みや葛藤に助言をもたらすことはあっても全て自分で解決していきます。


殺し屋とストロベリー

『裏社会×恋愛ADV』と銘打っているだけあって、まず”人を殺す”ことへの葛藤が一切ない!(笑)
一見、皆粛々と依頼を受け入れ、サクサクと殺しているように見えます。
そして主人公も声と一緒に倫理観も失っているので、「まあ殺し殺される世界もあるよな…」と全てを受け入れています。
なので攻略キャラクターの仕事を邪魔をするような子ではなく、プレイをしていてそこら辺のストレスはないかと思います。

とまあ殺し屋要素について触れましたが、このゲームの7割はカフェで給仕をしているので「殺し屋要素」を求めてプレイすると意外すぎてすっ転ぶかもしれません。
そうこのゲームの賛否両論を分ける部分、それはあまりにしっとりしすぎているところなのです。

まず本作の音楽提供はElements Gardenではなく、ひぐらしの鳴く頃にの「対象a」や嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんのイメージアルバムを手がけられたbermei.inazawa氏です。
陰鬱でどこか民族音楽的で美しいメロディを作曲される方で、片霧烈火さんや茶太さんなど優しく切ない高音系の歌手へ多くの楽曲提供をされています。

せっかくなので本作のOPをどうぞ!

マジきゅんのあのキャッチーでウキウキしてくるようなメロディとは反転して、どんな物語が紡がれるんだろうと静かに興味を抱かせてくれるような雰囲気ですよね。

ゲーム内のBGMもこのような雰囲気で、しっとりとした良曲揃いです。
喫茶店で給仕をしているときにメインで流れるBGMも単体ではとても耳馴染みの良いおしゃれな曲なのですが…。

「喫茶 月影」へ訪れるキャラクターはどうしても、会話のメインが喫茶店となるため、その良曲が5分10分と変わることなく流れることがあり…睡魔を誘うという…(笑)
もちろん工夫のあるルート(が大半です)ですと、会話の場所は変えずとも展開をテンポ良く進めてくれるため意外と気になりません。

また物語に起きる大きな出来事はどのルートも共通のため、大まかな意味でのハンコ感はいなめません。
ですがもちろん辿る方法も結末もキャラクター各々で違うので想像していただくよりも気にならないと思います。

そして「殺し屋とストロベリー」で私が最も心配していること、それは主人公が個性的すぎるため受け入れられないと苦しい作品であることです。

元も子もない話をはじめますけれど、(少なくともプロモーションや公式ページの雰囲気は)別ブランドの人気作であるAM☓☓SIAですとか絡まるやつですとかに似ているため、「今までブロッコリーのゲームは主人公が個性的すぎて投げてしまうことが多かったけれど、大人っぽくて切なそうな恋愛な気がする!今回は買うわ!」という方がいるのでは?と思いました。
基本的にブロッコリー主人公として平常運転だと思うので…(比較すると春歌>>小花>本作の主人公>>結衣ぐらい)下記の点でちょっと無理だなと思う方は避けたほうが無難です。

・喋れないので会話の基本はスマホで文字を打って相手へ見せる

・非人道的な実験によって心が死んでいるため、少し心に血が通ったときの「あれ、楽しいってすごく久しぶりに感じた…」「あの人のことが好きだけれども、この日々を信じていいのかな。全ては夢では?」といった地の文がある

・心が死んでいるので、4時間何もせずにボーッとしている

・心が死んでいる状態を良しとしているため、比較的後ろ向きな考え方をする

・心が死んでいるため、攻略キャラクターが倫理観に反する行動をしても受け入れたり支持をする

そもそも心が死んでいるというフレーズですら少し苦手さを感じるならば、プレイしないほうが無難かもしれません。
むしろ私のようなブロッコリー主人公大好きなプレイヤーには「何も気にしないでいいよ(ニッコリ)」な作品ですよ!

またイチャラブ要素ね!ネオロマレベルに質素だから!朝チュンとは何だったのか!!!!!!!!
むしろネオロマンス程度(手を握る、抱きしめる、健全なキス)は保証されています。
もちろんお互いを気になり始めて、好きになって…という過程はしっかり描いている作品だと思います。

また悲恋か?というところですが、前述した通りキャラクターたちが”壊れている”ため今の状況を受け入れています。そのためどう転んでも悲恋にはなりません…。
相手に超依存したり、超束縛したり、超虐げたり、わかりやすい”壊れている”感はありませんが、キャラたちの言葉の端々にでている狂っている感にゾクゾクします。
基本的にハッピーな恋愛です。

また語るまでもないカズキヨネ先生の美麗イラストはため息でますし萌えますし語るまでもないかなって…。

殺し屋とストロベリー

そしてブロッコリーは相変わらずキャラクターを作るのがうまいなと感じました。どの攻略キャラも大好きです。
特にイズナと付き合いたくない女子いるー??朝は美味しいコーヒー淹れてほしい…。ツキミも主人公への口説き文句にあああああだったし、アモンみたいなタイプが好きな人は絶対に裏切らないし、ノインは仕事できるし本作一頼れる人間だけれど私生活とのギャップあるし、長谷川さんは実直すぎてこれまた裏切らないタイプ。(オタク特有の早口)

推しは完全にノーマークだったクラマです。
エロ眼鏡医者のような風体の彼ですが実は…?なシナリオなので彼の評価が180度変わるあのイベントは「マ…?」と言葉を失いました。
他ブロッコリー作品では、聖川真斗くん、ハデス・アイドネウスさん、墨ノ宮葵くん推しです!!!
クラマ先生を宜しくお願い致します!!!!

長くなりました。

こんな人におすすめ!

「殺し屋とストロベリー」がおすすめな方とは

・乙女ゲームはシナリオの完成度ばかりに重きを置いているのではなく、キャラ萌えもできる方だ
・ブロッコリー主人公大好き
・恋愛は吊り橋効果ばかりではなく、日常の中で育まれるもあると思っている

です!

私から言えることは、「殺し屋とストロベリー」はちゃめちゃ楽しかったから気になる方はプレイしてね…です。
乙女ゲームは他ジャンルのADVと比べても、プレイヤーの趣味や主観によって評価が大きく分かれるジャンルです。なので誰かの評価を気にしてプレイしないのはもったいないなあと常々感じてます…。

おすすめの攻略順

アモン→イズナ→長谷川→クラマ→ツキミ→ノイン
物語の秘密が明かされていく順です。
ツキミは最後にしたほうが他のルートが楽しめるかと思います。
またノインはいわゆる真相ルートですので5人のキャラを攻略してはじめてプレイできるようになります。

以下はネタバレしていくタイプの感想です。

ネタバレ有り感想

余談


イズナ先生の名言笑っちゃった。
アモン√のシーンなのですが、お前が言うか!みたいなところも含めて笑っちゃった。
昔の乙女ゲームは、それこそコテコテのやつは「もう私達付き合ってるよね…?」という状態でも教会で告白して成功しないと付き合えなかった。
最近の乙女ゲームはこういう人間関係の曖昧なゆらぎを描いていることも多いので、いわゆるテンプレートな恋愛をプレイすることが少ない気がするかも。


また長谷川√をプレイした時からラキアがすごく気になって気になってああああ〜〜攻略させて〜〜!!!
この攻略できない感じも含めてトール系。FDで攻略させて…。

感想

本作「殺し屋とストロベリー」でとても印象に残ったシーンが、真相ルートであるノインルートのエンディングなのでさっそく語っていきたいと思います!!!!!
まさかブロッコリーでこういうタイプの作品に出会えるとは思わなかったので「おお…」と感動しました!!!
ネタバレしますので、未プレイの方はぜひAmazonとかアニメイトとかステラワースでご購入ください!!

ノイン√のグッドEDでは、主人公とノインは裏社会で生きることを決めます。
対して通常ED(と呼んでもいいのかな?)では、表社会へ出てありふれた普通の生活を得ます。
その両方のエンディングの対比が良く、この作品は何かを失った・壊してしまった人たちがパズルのピースのように埋めあった危うく得難い希望を描いていたのだなあと、作品のもつ不思議な雰囲気に納得がいきました。

↓がグッドED

↓が通常ED

おわかりになるように、グッドEDは「夢は覚めなくても良い(夢をみているまま)」、通常EDは「夢から覚めたようだ(現実にいる)」という対比になっています。
作中で主人公は「この月影での生活は夢であり、覚めれば施設にいるのではないか」と疑い、可能な限り心のたもとを緩めないように生きています。
何故主人公(やノイン)が夢から覚めたようだと語ったのか、それは私達の日々生きる表社会の日常を”それがフツーなのだ”と理解しているからですね。
そして彼らの願った夢(ノインで言うならば裏社会をあるべきカタチに正すこと)から遠いところに来てしまったこと、それを夢から覚めたと表現しています。

なんて粋なことをしたんだとワクワクしました。
現実でのフツーの生活だって幸せだし、夢の中にいるのも幸せ。
殺し屋とストロベリー自体は、倫理観として否定することはあっても(人殺しはいけない…とか)、何かの意見を強要することのない作品です。
そんな一本筋の立った主張のない作品だからこそ、傷ついたイチゴやキャラを否定せず彼らの手をとって、幸福な未来へ導いてくれる。
殺しをやってもいいし、新しくカフェをやってもいい。学校に復学してもいいし、また月影でウェイターをしてもいい。自分の選んだ道を好きに生きていこう。
そういう倫理観の危うい作品(語弊がある)だからこそ、壊れてしまった彼らの日常を優しく描いてくれたのだと思います。

そして通常ED手前で主人公の名前入力をする演出!!!!!!!!!!!!
プレイするときに「主人公の名前を入力するやつがないな??」とは不思議に思ってはいましたが…。
ああいう演出大好きなので本当に勘弁してくれ〜〜というぐらい最後の最後に揺り動かされました。

あと殺し屋たちの壊れっぷりがよく実感できない…という方向けに、ゲロゲロのデッドエンドをFDで用意してあげてほしいなと思いました!イズナがイチゴによく似た女の子を殺せなくて逆に殺されるやつとか。ちなみにアモンは殺せる。
そしてもしも殺ストのイベントに参加するとしたら、「ツキミさん♡殺して」という団扇つくって振りたい。冗談です、そんな物騒な団扇つくりません。

また気になったことが一点あって、今回の開発は例えば日本一ソフトウェアやヒューネックスではなく自社なのでしょうか。
ゲーム内ではUnity(ゲームエンジン)という記載があるのですが、公式サイトやPVにはそれも開発元も見受けられなかったため気になりました。
プロデューサーもライターも大きく変わったし、ブロッコリーの心機一転・起死回生の作として世に送り出した作品だと思うと…。私は上記のテンションの通り大好きです。

またキャラソンをやめたブロッコリーみたいなことを書いちゃいましたが、この感想を書きながら神あそやマジきゅんのキャラソンを聴いていると、彼らへの愛しさが蘇る蘇る!!!!
キャラソンを聴くたびにキャラクターへの理解を深めたり、好きな気持ちが高まったり深まったりするタイプの人間なので殺ストもキャラソンほしいな…と切実に思いました。

以下からはキャラクター別の感想です。

キャラ別感想

ツキミ


どこが本当の彼で嘘の彼なのかプレイヤーは見極めようとするのですが、サクサクと殺しをできる彼もお菓子作りが上手で主人公にデレデレの彼も何一つ嘘なく表裏無く一体の彼なのであった。。。というツキミ。

他のキャラの√でもそれとなくアシストしてくれる彼だったので、何か裏があるのでは…と思っていると!

なんと!イチゴはかつて!殺しそこねた!人間!!
しかもあの時に殺しておけばよかったと!後悔!している!!!同時に幸せも願っている…
一見矛盾したようにみえるツキミの行動は全て(彼の中の)理に適っているとかいう。
この矛盾によって生じる葛藤を一切描かないのが殺ストたる作品なので、むしろ良いなと思うのです。

イチゴちゃんが殺してほしいと頼めばウキウキで了承しちゃうツキミよ、素直に萌えましたが結局は殺せないんだもんよツキミ。
マツリも話していたけれど、一番公私を分けそうなツキミが恋に落ちるというあたりが何だかキュンとしました。
殺ストは寂しかったから…とか吊り橋効果的なあの時助けてくれたから…というところから恋がはじまらず、日常のこまごまとした積み重ねなのがいいな。
そんな普通の当たり前の恋愛がツキミのような裏社会の権化にも適用されるのも良い。

他√だとしっかりしているように見えるツキミだけれど、自√だとポンコツというか斜め上の行動が多くて笑いました。
自分の用意した服の趣味が悪いことに気がついて、せっかく準備していたのに主人公に渡せなかったツキミ、そしてその服を着てきた主人公にキュンとするツキミ…。

そしてこのシーンですね。本当にこのシーン好き大好き。

他のキャラもそうなんですが、ツキミというキャラが大好きなので次の展開とか(FDとかドラマCDとかキャラソンとか)をすごく待っています。

イズナ


最初に攻略したのがイズナだったので、なんだこのブロッコリーらしくない好青年は!?とおののきながらプレイしました。
主人公の世話をなにかと焼いてくれるイズナに、こりゃ〜〜〜〜好きになりますわ!と絶叫したくなった。

イズナのいいところは常識人のくせに裏稼業に身をやつしているところです。
彼の生い立ちはわからないけれど、裏社会に生きながらも大切に育ててもらったんだろう。
だからこそ普通ではない主人公に戸惑いながらも関わっていき、好きなっちゃうところとか可愛いなと思うのです。
デートでしりとりをするくだりなんて、あまりにも普通のカップルのようで悶絶。良いものをみました…拝礼。

バッドEDだとアモンを殺したイズナが主人公と距離をとるあたりとか、彼の人としての繊細さが垣間見えて切ないけれどいいなあと思います。
こういう些細とも邪魔とも思える心の機微を失わざるえないのが殺し屋なんだよな。でもイズナは手放せなかった。
きっとイズナは主人公と関わることが、失ってしまうことが怖くなってしまったんだろうか。

最初にプレイをしたのがイズナルートだったので(二回目)、作品の雰囲気がとてもしっとりと進むことに驚いたなあ。
イズナも喫茶月影では好き勝手生きているのが救われます(笑)。
でもイチゴに出会うことがなければ、イズナは任務の度に自分が殺せないのではと恐れを抱きながら人を殺す…という月影での日々を、それこそイズナが死ぬまで続けるんだろうなあ。向いてないのに。

クラマ


今回の大穴だったクラマ先生に見事ハマりました!!!!!!!!
私は童貞キャラが好きなので(直球)あまりフェロモンキャラにハマることはないのですが、先生はエロ眼鏡保険医みたいなお姿なのに、どうして、こうも、童貞臭いのか…。

最初クラマは簡易実験によって主人公が次第に心を閉ざしていくことに気が付かず、人に指摘されて、怒られて、ようやく事の重大さに気がつく。
アモンやノインが聡い人間ならば、実はクラマはとてもとても鈍く、でも堂々としているし医者だから賢そうにみえるしで私人としての彼をプレイヤーもイチゴちゃんも気づこうとも知ろうともしていなかったんだな…と…。
クラマの評価が180度変わるこのシーンをどうぞ!

私は一瞬でクラマにハマりました。不器用すぎない?先生…。
あと公では「ああ」と相づちを打つのに、心を許せるヒロインの前だと「うん」とか言っちゃうキャラクターに激弱なのでンンン〜先生、好き…。

他のキャラの√よりも二人だけの世界を濃密に描いているのがクラマ。
なので一生懸命にクラマが歩み寄り、主人公を治そうと奮闘し、そして好きになっちゃう過程がなんともほのぼのと描かれています。

クラマはきっと人と真面目に付き合ったことがないんだろうな…と心底思った(萌えた)シーンなのですが、いやー、可愛すぎでは…エロ医者みたいな見た目なのに…。

彼も彼でこんな裏社会に生きているので必要以上に他人へ興味を持とうとしなかった。それは自分へも興味を抱いていなかった(仕事のために生きているあたりとか)こととイコールになるため、イチゴがキャラと関わることで花開いていくように、クラマもイチゴと出会って人間らしくなれたんだろうなあ。
切実にFD出してほしい〜〜〜!!!一昔前のオタクだからクラマ先生の痛バ作るし、コラボドリンクを飲み干してコースターを大量に手に入れるね!!!!

アモン


明るく賑やかなのに闇を抱えているタイプのキャラ〜!好きな人は一撃でおとされるぐらいツボなのでは?と思いながらプレイしていました。
ツキミ√のアモンなんて、冷徹な殺し屋の一面が垣間見えて背筋が寒くなりました。対してイズナ√のアモンはずっと迷っていて可哀想にも思える…。

執行人としてイチゴを連れ去らないといけないのに、ついつい優しくしてしまうアモン…。
喜んでくれる主人公をみると益々好きになっちゃって、また優しくし続けてしまう。自分は主人公とともに生きることがとてもじゃないができない人間だとわかっているのに。
ドリームキャッチャーを作るシーンがとても好きで、とても愛情深いのに冷徹でいなければならないという矛盾した環境に身を置いているんだなと思いました。
イチゴが仕事の対象でなければ、アモンは何も迷うこと無く、月影でイチゴを口説きながら他の場所で人を殺すという日々を淡々とおくることのできる人なんだろうなあ。


主人公の部屋がアモンからの貢物(笑)で染まっていくのが好きでした。
何も持たないイチゴに大切なものが増えて、アモンがかけがえのない人になって。
そんなふうに変わっていく彼女を間近にみていたら腹くくらねば!!!と12人?殺しちゃうアモンよ…。あなたは天性の殺し屋よ(ほろり)

アモンが名実ともに月影の人間になった後日談みたすぎるからFDを切実に望んでます!!!

長谷川


殺ストのキャラは基本的に裏表がない方ばかりなのですが、長谷川こそ硬派で真面目な姿を全く崩しませんでしたね!!!
だからこそクライマックスのあのシーンが光るというか。

長谷川は生きるために銃を取り人を殺したのがなんとも切ない。
死に場所を探して、日々を粛々と生きてきた人間の前に現れた主人公なのですが、あなたを死に場所にしたいとか言い出さなくてよかったです(笑)

主人公と過ごす長谷川は(二人とも過去は表社会で生きていたこともあってか)安定してて、殺し屋にありがちな危うさみたいなものがないのです。
吸い寄せられるように二人の距離が狭まっていったのが印象的でした。
玉子サンドが美味しくておかわりするイチゴを見守る長谷川の瞳の優しさよ…。
あとは軽率にお姫様だっこをするあたりが好きです。

長谷川は間違いなく殺スト随一の優良株なので、マツリによるイチゴのお婿さん大選抜会が行われたとしたら毎年優勝してしまうだろう…。

あとは長谷川もある意味死ににくい人間ということで主人公やマツリと縁があるのかというところが気になる。
作中では明言されていなかったような気がする…どうなのだろう。

ノイン


仕事をしている姿は有能さが光るのに、私生活では小学生のようになってしまうノインさん…。
そしてその年齢不詳感から50代というトンデモ設定を素直に信じてしまうイチゴ…(笑)。

ノイン小学生伝説としてかなり好きなイベントが、ポップコーンの味を矢継ぎ早に話し出すシーンです。
主人公と映画を観るのが楽しみすぎて我慢できなかったんだな!と笑いましたが萌えました。イチゴはそれどころじゃないのに…。ウキウキのノインがせっかく可愛いシーンなので、ED後は二人で映画リベンジしてほしい。

ノイン、見た目とのギャップが凄い人なので、それこそ告白をするシーンとかかなり大人っぽいですよね。
死体(と思われた)を目の前にして「君が好きだから君と生きていくよ」と躊躇いなくさらっと語るとことか。

彼は世渡りが上手い人なので、それこそ最初にイチゴへ話しかけたことも共犯だと笑ったこともさほど意図の無いものだったと思うのですね。
でも心が死んだと同時に人の付き合い方も忘れたイチゴにとってはなんともかけがえのない時間で、イチゴの中の自分の大きさに気が付いたノインは彼女に興味をもって歩み寄る。

ノイン√は、有能かつ見た目に反して落ち着いているな…という他√での彼の評価を訂正したくなるほど可愛らしい一面が垣間見えるわけですが(笑)、そんな彼の隠した一面をイチゴが引き出していると思えばお似合いのカップルだなと思うのです。
ノインのほうが遥かに年上だろうに、しっかりした年下攻略キャラのような雰囲気!可愛くて良いです。

ヨダカとの一連の会話は不覚にも笑ってしまいました。でも「これから大事にしようと思っていたんだ。妹だから」「家族にはなれなくても、その真似事だけでもできたらと思っていたのに」というヨダカのセリフにはしんみりきたし、そういう√もFDでみたいなと思いました。

マツリ


クラマ√のマツリの一連のシーンが凄く好きで、イチゴの幸せを願いすぎてもはやモンペなのも良いです。
ハグをするシーンもイチゴの心が緩んでいくのを感じるとても良いシーン。
主人公の根幹に関わってくるキャラなのですが、その塩梅もくどくなく、とても良いキャラだなとしみじみします…。長谷川√などはマツリがあまり絡んでこないので寂しかった。

クラマ√のバッドED?というかもはやマツリEDも凄くよかった。
きっと二人は寄り添い生きるのでしょう。
イチゴの死が二人を分かつまで、長い時間をともに過ごして。
…もはや攻略キャラなのでは!?どの男性陣よりもベロベロに甘やかしてくれそうだし?!

イケイケのネーチャンみたいなお姿だけれども、作中の誰よりも悲しく寂しい人なのでマツリEDは救いがあって好きです。
マツリEDのその後とか何でもいいから読みたい〜!頼むFD出てくれ!

最後に

なんだかFD出てくれ!みたいな切実な記事になってしまいました。
ブロッコリーさん、いつも楽しいゲームを出してくれてプレイさせてくれてありがとうございます。
同時期に発売された、マフィア物であるピオフィオーレの晩鐘も購入したのでプレイします〜!わ〜い!

ABOUT ME
ぽぽたん
ぽぽたん
ゲームと猫が好きなオタクです。大好きな乙女ゲームのレビューやおすすめの作品を書いていきたい。これまでの人生をオタクとして過ごし、これからもオタクとして幸せに生きたい。