マンガレビュー

とてもセクシーな「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」コミック版が出たからみんなに読んでほしい。

とてもお久しぶりです、ぽぽたんです。
前記事から半年もあいて投稿するとなると中々気が進みませんでしたが、大好きな作品のコミカライズを読んで勇気100%になりました。
私の大好きな「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」を多くの方に読んでいただきたくパソコンをぽちぽちしております。

本作の魅力を、ひいてはセクシー番長ロード・エルメロイⅡ世さんの魅力を少しでもお伝えできればと思います。
本作品のネタバレはございませんが、「Fate/Zero」のちょっとしたネタバレはかましますのでご注意ください。

ロード・エルメロイⅡ世がいかにしてエッチか

ここでは「Fate」シリーズを知らない方にもわかりやすく書いていきたいと思います。
まずは最もわかりやすく彼の魅力を体現したビジュアルをご覧ください。

 

すっとのびる柳眉によったシワ、神経質そうなお顔にくわえタバコ、サラサラ黒髪ロング、スーツの似合う若き英国紳士…
好きな人は性癖レベルで好き、というビジュアルですが、中身も性癖そのままだと思っていただいて結構です
もしも「この御方は私の<沼>ですわ」という方がいらっしゃったら、以降の文章は読まずに原作やコミカライズをご購入ください!損はしないから!Fateを知らなくてもまあまあ読めます!

ロード・エルメロイⅡ世を簡単に紹介するならば、魔法における大名門を背負うにもかかわらず才がないので、補うように膨大な知識や物事に対する様々な造詣を深めている…という努力型探偵(たまに卑屈になる)です。

そうなんです、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿は異端ミステリなのです。
なぜ異端なのかは、いわゆる本格推理小説のように「フーダニット」「ハウニダット」を重視していないためです。(”魔術師”という存在は、魔術によっていかようにでもできてしまう過程や犯人よりも結果を重視すべきと考えるため。でもホワイダニットはミステリなので必要になるという)
しかしながらそれにはとらわれない異色の魔術師であるロード・エルメロイⅡ世は、科学知識や現代学術の知見を生かして捜査をし”事実”を見極めようとするのですね。
宗教学に無駄に詳しい探偵、お前ら好きだよな!?ぽぽたんの青春時代のバイブルは京極夏彦先生だったので古今東西の民俗風習が大好きです!

彼は安楽椅子探偵のように話を聞くだけですべてを知ることはできないので、非常に泥臭く捜査をし、時には誰かを守るために傷つきながらも諦めずに悲劇の因果を解く。

ロード・エルメロイⅡ世の何が良いって、やはり”秀才”ではあるけれど、”天才”には天地がひっくり返っても届かないという事実を悟っていて、いやみを言われてもさも当然かのように受け止めてしまうところですね。
私達読者にとってまさしく彼は”非凡”ではあるのですが、この作品の世界は魔術の才能によって区分されるため、いくら彼がうんちくをたれようが世の婦女子をときめかせる言動をとろうが”ロード不合格”なのですね。(※もちろん評価する登場人物もいる)
彼はしゃくしゃくと受け入れ(少し落ち込んだりもするが)、「現状をどうすべきか」を念頭において行動する。
それは大人のキャラ…理想の大人なんです。。。

この第一作目の「剥離城アドラ」にFate/Zeroファン垂涎の見せ場が終盤にあるのですが、彼の気持ちを思うと涙を禁じ得ないといいますか、今読み返してオンオン泣きました。

そう、彼は「Fate/Zero」という作品にでてくるウェイバー・ベルベットくんの10数年後の姿なのです。

(あざといのがデフォルト)
かわいい悧発そうなウェイバーきゅんに突然変異が起きて、この常に不機嫌そうな横顔の紳士になるのです。
いやもう、何を思ってウェイバーがこの十年を生きてきたのかを想像するだけで苦しい。

…ということで、過去への贖罪のために生きる理知的な大人のキャラが好きなみなさん!そういうキャラが時折ヌケているところがたまらなく好きなみなさん!
是非コミカライズや原作である小説を手にとることをおすすめいたします。

ちなみに第一作目の「剥離城アドラ」のアオリ文は下記です。
「……ある意味で、現代の魔術師とは、天使を蒐集する職業だといってもいい」
このフレーズにぴんと来た方は、その直感は正しいので是非ともお手にとってください!とてもファンタジックで、ロマンチックで、ロジカルなお話ですので!

そもそも本作はFate作品のどの流れにあたるのか

「Fate/Stay night」から連なるFateシリーズの中でもある意味異端のようで、正史に近い作品である本作。

時系列的には下記のようになります。
Fate/Zero (本編の前日譚)

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿(本作・Zeroの続編)

Fate/Stay night (本編)

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿(本作・Zeroの続編)

「Fate/Stay night」本編のちょっと前から始まり、同時進行してます。
あくまで「Fate/Zero」の続編であるので、正史である「Fate/Stay night」とは異なる…とおもいきや、完全に同じ世界だとか。もうFateの派生作品の関係性はライトなファンにはよくわからないよ〜(涙)。

下記をご参考ください。
【Fate/Stay night】≠【Fate/Zero】
【ロード・エルメロイⅡ世の事件簿】=【Fate/Stay night】
【ロード・エルメロイⅡ世の事件簿】=【Fate/Zero】

ただ「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は我らが聖地ロンドンが舞台ですので、本編での遠い極東の地で行われる聖杯戦争の事情がなんとなく入ってくる程度ですね。

そしてFateや「TYPE-MOON」作品に一度でも触れたことのある人ならば、必ず興味を惹くような登場人物たちが沢山登場するのが、この「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の唯一無二で魅力的なところなのだ…!!

魔術協会の総本山である時計塔に君臨する「君主(ロード)」になってしまったウェイバーきゅんのスピンオフというだけでも型月のファン(私)はスゲ〜設定持ってきたな!と感動したのですが、第一作目にして遠坂凛の好敵手であるルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトをくりだし、二作目には型月とは切っても切り離せない蒼崎家が長子である蒼崎橙子、四作目には「Fate/Grand Order」でおなじみ元気ハツラツのオルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアが登場したり、時計塔の内情や教会の人間を惜しみなく出し、私達のファン心を満たしてくれるのだ!

骨太のシナリオで私達を真理への探求へ導いてくれる本作は、もちろん”ファン作品として”だけではなく単体として触れても面白い作品だとは思うのですが、やはり本作品の根幹に流れる「TYPE-MOON」をよくよく知る人ならば更に楽しめると思います。

ちなみに「Fate/strange Fake」という作品にもエルメロイ先生が登場しててんわわんやするのですが、「事件簿」との関係性は厳密にはわかりません!(笑)
ただ設定のだいたいを共有した作品ですので、気の早い話ですが破天荒な生徒たちにボコボコにされる先生がみたい方にはおすすめの作品ですのでぜひ。
「Fate/strange Fake」もFateの外伝作品として熱いドラマ&激しくも華美な戦闘をくりひろげていますのでかなり面白いです。おすすめですのでぜひ。(二回目)

コミカライズ「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 1」の感想

下記からはネタバレを含む、ただの「ああ〜たまらん〜〜」と述べるだけの感想なので、未読の方はぜひお手にとってください。
コミカライズのクオリティもかなーり高いので、興味のわいたかたはこちらから入っても問題ございません!

正直、東冬先生の有能っぷりはネットで拝見するだけでも全人類が感じ入るレベルだと思うのですが、こうやってコミックとして通しで拝読しますと、コミカライズとしての完成度の高さに舌を巻くわけですね。

たとえばアドラ城のロビーに足を踏み入れたグレイが、城の雰囲気にあてられてしまい幻覚でぐわんぐわんするシーン。

小説では、城を丘から俯瞰した時すでにグレイは城の異様さに”恐れ”を抱いている描写があり、なるほど幻覚をみてしまう下地ができているのだなと読者は考えるわけですが、コミック版にはグレイが城を一瞥した感想はありません。
しかしながら、脳漿の沼・天使の脳に墜ちていくグレイを葉巻一つで救う師匠ことエルメロイⅡ世の有能さを際立たせています。
エルメロイⅡ世は、日本のゲームに傾倒し義妹に弱くうまく丸め込まれてしまうだけの人間ではないぞ!というインパクトを与えるシーンへと変わっているわけですね。
漫画は小説よりも”展開”で物語を説明する必要があるので、いやー、葉巻を吸うロードがとてもかっこいいなと思いました!!!!

そもそも冒頭の「君は天使をどう思う?」からはじまる問答について、失礼ながら無礼を承知で原作ではあまり印象に残っていなかったのですが、コミック版はかっこよすぎて脳に血液がまわりすぎて憤死するかと思いました!!!!
親しみのある言葉から次第に小難しいものを使い、ものごとへの印象を変え感じ方を誘導し、人を知らない世界へと繋げる。

(好き)
そのシーンこそ「神殿のようだとでも思ったか?」とグレイの感じたことにバチコンと当てはめてあげるわけですが、いやーコマ運びとか描写で私もはわ〜となりました。師匠かっこよすぎかよ。

そしてエルメロイ先生、エッチすぎるんだよな。
冒頭のひっつめ髪に無精髭も私の乙女ゲージMAXになるぐらい最高だったんですけれど、髪をといてあらわになるさわさらの御髪に英国紳士ワイシャツ姿にはゲージ大破でした。

葉巻のシーンももちろんですし、ルヴィアのラッキースケベシーンはいわずもがな良いシーンですし、ソファーで寝るまでの一連のシーンには彼の人の良さ・悲哀などが詰まったとても良いシーンですし、何より「ミルクティーは紳士淑女の飲み物だ」のシーンは大人になったウェイバーなのだな…と感じさせるシーンで大好きです。
そしてお顔が良すぎでは?

(良すぎるお顔)
常にロードの美麗なお姿を拝みながら物語が進むコミック版すごすぎるのでは…?漫画って絵がかかれているからキャラクターを視認し続けることができるってすごくないか?と当たり前のことを噛み締めていました。

あと一喜一憂したり目をキラキラとさせたり表情の忙しいグレイかわいすぎんだな〜

まだ1巻なので物語としては30%程度の進行度ですので、あのシーンとかあのシーンとかを早く見たい!毎月刊行してくれ!という感想でございます。

原作である「ロード・エルメロイⅡ世」の事件簿は7作品刊行済み!

以上!ロード・エルメロイⅡ世のことばかりを語った記事でした!
もちろん腹に一物抱えていて憎めない魅力的な登場人物”だけ”で構成されている作品ですので、夏の夜長にいかがですか!秋の夜長には最終章が読めることを信じてます!!

そして三田誠先生のオリジナル作品である「ジンカン 宮内庁神祇鑑定人・九鬼隗一郎」も読書用とサイン本(自慢である)の二冊を所有してしまったぐらい面白い作品ですので、博識な探偵役に翻弄される一般枠ワトスン役という関係がどツボな方におすすめいたします〜!

思えば、過去にFateシリーズを語った記事を書いたのでそちらもどうぞ。
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ぽぽたん
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ゲームと猫が好きなオタクです。大好きな乙女ゲームのレビューやおすすめの作品を書いていきたい。これまでの人生をオタクとして過ごし、これからもオタクとして幸せに生きたい。